【レポート】トークショー『テクノロジーアートが描く野望』
2016/03/19
(トークショー後のフォトセッションにて撮影)
3月13日(日) Apple Store 銀座にて行われた
齋藤精一氏(rhizomatiks)×猪子寿之氏(チームラボ)×谷川じゅんじ氏によるトークショー
『テクノロジーアートが描く野望』に行ってきました。
先日行ってきた「雪肌精“ハーバルの泉” - ART by teamLab」と同じく
「MEDIA AMBITION TOKYO 2016」の一環のイベントです。
最初はMEDIA AMBITION TOKYOの紹介映像と
谷川じゅんじ氏による今年4年目を迎えたMEDIA AMBITION TOKYOの概要のお話
都市にテクノロジーアートを拡げようとスタートした2013年は
六本木の会場1箇所だった当イベントが、毎年会場の数、開催場所を広げ、
昨年は8会場、今年は13箇所の会場で開催されているとのことでした。
どんどん街に拡がるこのアートイベントの未来が楽しみですね。
続いて齋藤精一氏(rhizomatiks)のお話。
齋藤氏の経歴の紹介とアートとビジネスのお話。
アート単独ではなかなか稼ぎに繋がらないものを、コマーシャル等に展開させて、
ビジネスとして成り立つ活動をされているようです。
すみません、氏について事前の知識がなかったので、ここでは割愛させていただきます。
(『チームラボ 踊る!アート展と、学ぶ!未来の遊園地』にて撮影)
続いてチームラボ猪子寿之氏のトークだったんですが、
トーク開始前に色々あり、仕切り直しで始まった猪子氏のトーク面白かったです!
子供のように名称とかわからなくてもとにかく喋る。
ここに書けないかなりのぶっちゃけトークも聞けました。
その中で印象的だったのが、猪子氏の作品のコンセプト1つに
インタラクティブアートに影響を与える鑑賞者を一つのアートとするというものがあるそうです。
従来のインタラクティブアートというのは、鑑賞者がそれを操作して楽しむというものだったものを
その操作する鑑賞者をアートの一部として他の鑑賞者が楽しめる作品作りを行っているとのこと。
(『雪肌精“ハーバルの泉” - ART by teamLab』にて撮影)
そういえば、先日行ってきた「雪肌精“ハーバルの泉” - ART by teamLab」でもそうでした。
人が動かずにいるとその周りに花が咲きみだれ、動くと散るというものです。
泉に入ってアートを体感するのも、その体感してる人を含めたアートを楽しむのもどちらも楽しめる作品になっていました。
絵画展とかだと混んでたりする時、前や隣の人はジャマに思ったりすることもあるけど、
チームラボの作品では鑑賞者も作品の一つであるがゆえ
仮に誰もいなくて一人で鑑賞してるとしたらつまらないものだろうとのこと。
つまり周りの鑑賞者も「いてくれてありがとう」と思えるような、
そんな鑑賞者同士の関係も考えたコンセプトとのことでした。
『お絵かき水族館』も、もし自分だけの作品が泳いでいたら寂しいですね。笑
(『ナイトワンダーアクアリウム』にて撮影「お絵かき水族館」)
っていうのをちょっとドキッとするような言葉で面白おかしく話されてました。
(だいぶソフトフィルターかけています。笑)
最後に齋藤氏と猪子氏の今後の野望がキーワードと共に語られました。
齋藤氏はアートによって、現実より先に未来を描き、
ゆくゆくはインフラまで変えていきたいとのような野望が語られていました。
猪子氏はこれまで、例えばお寺、水槽等、既存で存在している建物等を巨大なキャンバスに見立てアートを展開してきました。
それを例えば過疎化する町ごと買い取って、町全体でアートを展開し再生したいというような野望が語られていました。
そんな町に私は“ハーバルの泉”みたいな銭湯が欲しいです!のぼせそうですが。笑
(『ナイトワンダーアクアリウム』にて撮影 巨大水槽と中の魚たちをキャンバスに見立た作品)
突っ走る猪子氏を後のおふたりがフォローするような、お三方の掛け合いがとても楽しく、
貴重なお話と共に楽しい時間を過ごせたトークショーでした。
またApple Store 銀座のスタッフの方も素晴らしい対応と運営でした。
そんな中素晴らしい施設でこのイベントを楽しめてとても良かったです。
また機会があれば次回もぜひ参加したいと思いました。
注:トークショーは録音録画禁止でしたので、上記は全てメモと私の記憶で書いています。
もし解釈の違い、記憶違い等ありましたら申し訳ございません。またその場合ご指摘いただきましたら修正します。