描きまくりに圧倒された!【レポート】浦沢直樹展 描いて描いて描きまくる

      2016/03/26

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浦沢直樹展 描いて描いて描きまくる」に行ってきました。

先に言います。超良かったです!原画とネームの合計で1000点くらいあったんじゃないでしょうか。

先生の幼い頃の作品の展示とそのコピーも読めたり、まさに浦沢先生の描いて描いて描きまくった作品に触れられる展示会です。

 

本当はもっと早く行こうと思ってたんですが、会期中何回か行われていた、浦沢直樹先生のトークショーやバンドライブ等のイベントに応募して当たるの待ってました。

が、さすがに浦沢先生のイベントがそんな当たるわけもなく、ハズレにハズレ、最後のイベントも見事ハズレてしまいましたっ!!
もう待つ必要がなくなって、結果オーライ!と行ってきたのです。

世田谷文学館map

京王線の芦花公園駅から数分です。GoogleMap見ると手前の道から入りたくなるんですが(入った(^_^;))

左手に建物の入口見えるまで駅からの一本道進めば着きます。

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『20世紀少年』のケンヂ少年が手招きしてるので、入口を間違えることはないです。

入ると目の前にチケット売り場とグッズ売り場。展示室は2階です。

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階段下では『YAWARA!』猪熊滋悟郎がお出迎え。『Happy!』のジョン・トラボルタが2階へご案内

1階には他にも色んなキャラクターがいましたよ。行ってみてのお楽しみ!

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階段を上るとすぐ展示室入口。入口では『MONSTER』のヨハン?ニナ?がお出迎え。

展示室内で写真を撮って良いのはここを含めて2箇所だけです。

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さて、そんなわけでここからは写真がないので、私の拙い文章力でレポートしなくてはなりませぬ。(゚o゚;;

 

入ってすぐは『BILLY BAT』のネームと原画の展示。
順路に沿ってまるまる1話分並べて展示されているので、見比べながら読んでいくことができます。

主人公ケヴィン・ヤマガタの描く漫画「BILLY BAT」ネームでは日本語の効果音や看板だったものが、原画では英語表記になっていたりします。(アメリカンコミックの設定なので)
ってか浦沢先生、ネームの段階で構図とか凄すぎなんですけど!

でそんな『BILLY BAT』を夢中で読み終えたら、その突き当たりでは「BILLY BAT」と本イベントのポスターやチケットで使用されている作画へのペン入れの映像が見られます。

↓入り口前にもあるこの絵ですね。
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そのビジュアルの描かれたチラシ片手に見比べながら映像に見入ってしまいました。

 

その映像の横から入れる小部屋では、浦沢先生がこれまでに受賞された数々の賞のトロフィー等、また海外向けコミックス等が展示されていました。
漫画家がもらえる受賞トロフィーの形って面白いです。考えてみれば、なかなか縁のある物ではなくこうやって見ることができるのも貴重ですね。

 

そこをぬけたら圧倒的な量の原画が展示されている大部屋。
もちろん先生がこれまでに描いてきた物のほんの一部なんでしょうけど、それでもこれだけの原画が見られるのって凄い!

どこから見るかは自由ですが、部屋に入ってすぐの展示は『YAWARA!』の第1話。
今とはキャラクターの画風が違いますが、そういうのも楽しめますね。
『YAWARA!』は本阿弥さやかとのバルセロナオリンピックをかけた決勝の話も展示されていて、この頃になるとかなり洗練された作画になっています。

そして『MONSTER』辺りになると、もう緻密で洗練されまくった描画すぎて、ただただ圧倒されます!
コミックス持っていって原画と見比べたいなと思いました!ちなみに『MONSTER』は最終話他、数話分が展示されています。

そういえば、入ってすぐの壁一面には『MONSTER』でヨハンとテンマが対峙する1シーン(コミックス最終巻176、177ページ)がドーンと印刷されていたんですが、それに耐えられる作画って凄いですよね!

 

で、数々の原画、最初は線だとかベタだとかホワイトだとかトーンだとか、描画を気にして見始めるんですが、気がつけば、単純にそのストーリーに引き込まれて読みいっている自分に気づきます。
圧倒的なのはその画力だけじゃないってことですね。

 

『PLUTO』『MASTERキートン』『Happy!』や『20世紀少年』など数々の原画やネーム、カラー原稿の先にもう一つの撮影許可の場所がありました。

それは・・・ドーンっ!ともだち!!

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映画『20世紀少年』で実際に使われたマスクだそうですよ。
関係ありませんが、このマーク考えついた作中の少年たち常々凄いと思います。

展示室ではその他に浦沢先生の歴史がわかる年表、先生が少年時代に描いた漫画や文集等もあり、貴重な少年時代の漫画はコピーを読むことができます。
また浦沢先生へのメッセージを書き込めるノートでは多くの人が漫画やイラストと共にメッセージを書いていました。

出口の付近には浦沢先生の音楽を聴ける視聴コーナーと、雑誌の表紙や他のアーティストに提供したイラストも楽しむことができますよ。

 

そんなこんなでたっぷり楽しんだ私は展示室に2時間ほど滞在していました。

そんな浦沢先生の描いて描いて描きまくった作品にたっぷり触れられる展示会「浦沢直樹展 描いて描いて描きまくる」(世田谷文学館にて3月31日まで)

浦沢直樹先生のファンの方も好きな漫画がある方も、そして特に漫画を描かれている方には是非足を運んでいただきたいと思います。

才能ある人が半世紀描いて描いて描きまくったらこうなるというのをきっと実感できることでしょう。
描いて描いて描きまくる才能、それに描いて描いて描きまくったことにより生まれた才能も大いにあるのでしょう。

継続は力なり

 

そうそう、1階のグッズ&チケット売り場付近では「浦沢直樹の漫勉」の番組PR動画が流されていました。
浦沢先生が他の漫画家の方に迫る番組のようです。なかなか面白そうでした。
シーズン2が3月3日から放送開始のようです。こちらも合わせてチェックしたいところです。

 

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